ビクター初 3CCD・DVハンディータイプムービー

ビクターから3CCD方式のハンディータイプビデオカメラ
GY-DV300が2002年4月発売されました。

GY−DV300は、GRからはじまる民生仕様(家庭向き)のモデルとは異なる遊び機能を排除し、撮影機能を煮詰めた業務仕様ムービーです。

Streamcorderと名付けられていることからもうかがえるように、このモデルはブローバンド(インターネットによる画像配信)との親和性を強く意識して設計されています。

オプションのネットワークパック(KA-DV300)を追加すれば、MPEG4(インターネットで画像配信を行う際の映像・音声フォーマットのひとつ)によるリアルタイムのストリーミング配信機能が使えます。(最近ニュースの海外報道画像でよく見かける画像の荒い動画がそれで、実際にGY-DV300が使われていることもあるようです)

メーカーがこのモデルの一番大きな特徴として、盛んに売り込んでいる独自のストリーミングやネッワーク機能などは、メーカーのホームページの説明をご覧いただくとして、逸品館では、まず画質がどうなのか? 操作性は良いのか? 実際の撮影で最も気になる部分を中心にテストを行うことにしました。

入力端子とファインダー

XLR-3P(キャノン)マイク端子を2系統、装備しています。
(内蔵マイクは、単一指向性モノラルマイクで、ステレオマイクではありません)
ファインダーは、業務機には珍しくカラー液晶ですが、最近の民生機には必ず搭載されている「静止画撮影機能」はついていません。

 

操作部分の印象

GY-DV300の一番の特徴でもある大型フォーカスリング。
タイムラグを感じさせない良好な反応で、細かい動きに対する追従性も良好です。
マニュアルフォーカスの使いやすさは、抜群です。
キャリングハンドル部に操作スイッチが設けられているのは、CANON製の3CCDカメラと同じです。

液晶モニターを使用した、ローアングル時に威力を発揮します。

業務機らしく、電源スイッチはトグルスイッチになっています。

オプションのネットワークパックKA-DV300
(ストリーミングソフト付き)
リアルタイムで撮影画像を MPEG4に変換し、無線LANカードやCFを介してネットワークに配信します。

14倍光学ズームレンズ。

SONYのDCR-VX2000よりもワイド・テレ共に大きくなっています。

カメラA/Bモード切替スイッチ。
2種類の設定に、瞬時に切り替えが可能なので、使いこなせば大変便利です。
ブライダルのような明るい場面と暗い場面が混在し、もたつくことが許されない撮影シーンで威力を発揮するでしょう。
業務機ならではのアワーメーター。
ビデオヘッドの使用時間(画像は5時間です)の表示が可能。
液晶モニターのサイズは、2.5型ごく普通です。
もう少し大きいとマニュアルフォーカス時に便利なのですが・・・
アナログは出力のみ。

DV端子は入出力対応。

上にゴム製のカバーが付きます。

操作部(左手側)
上側に、外部オーディオの左右独立ボリューム。
中段、左からNDフィルターON−OFF・アイリス調整・フォーカス切換(ワンタッチフォーカス機能スイッチ付き)と並びます。

SONY DCR-VX2000との仕様比較

では、GY−DV300のことをさらにわかりやすくするために、ライバル機である「SONY DCR−VX2000(DSR−PD150)」と比較してみましょう。

主要カタログスペックの比較。

メーカー SONY Victor
型式 DCR-VX2000 DSR-PD150(業務機) GY-DV300
CCD(有効画素) 3CCD (34万画素) 3CCD (38万画素)
手ぶれ補正 光学式
光学ズーム
焦点距離
(35mm換算)
デジタルズーム
12倍
f=6.0〜72.0mm
43.2〜518.4mm
デジタル48倍
14倍
f=5.7〜79.8mm
38〜532mm
無し
水平解像度 530本 650本以上
最低被写体
照度
4ルクス 2.65ルクス
(F1.6、Loluxモード時)
フィルター径 58mm 52mm
記録方式 DV(SP/LP) DVCAM/DV(SP) DV(SP/LP)
ビューファインダー 18万画素・カラー液晶 18万画素・白黒液晶 18万画素・カラー液晶
液晶モニター 2.5型・20万画素・カラー液晶
マイク ステレオマイク
ステレオミニジャック
指向性マイク(モノラル) 指向性マイク(モノラル)
マイク/ライン切り換え式 XLRコネクター×2
DV・アナログ
入出力
DV入出力
アナログ入出力
DV入出力
アナログ出力のみ
表示記載 日本語表記 英語表記
重量/サイズ 約1.7s(NP-F960使用時)
115×145×342o

約1.8s(NP-F960使用時)
128×180×405o

約1.6s(BN-V428使用時)
120×159×357o
価格/発売日 \380.000/5月 \450.000/6月 \398.000/5月

さすがに、後発モデルらしくカタログスペックでは、ほとんどの部分がVX2000を上回っています。
ただし、本体のサイズはほとんど変わりません。

SONY DCR-VX2000との操作系比較

外観比較チェック

GY-DV300は、フォーカスリング径が単体の業務用レンズ並みで手になじみやすく操作性が良い、このカメラならではの一番の長所といえます。
ソニー同様小振りなファインダーですが、画素が細かいので特に見にくくありません。
ズームレバーの幅の狭さが気になりましたが、使いにくくありませんでした。

GY-DV300のレンズフードはプラスチック製です。
シンプルなトリガーボタン周り。

まるで茶筒のような丸いデザインなので大きく見えますが、持ちなれると安定感があり、業務用カメラ特有の雰囲気を感じます。ただし、機能優先の見た目がよいといえないのがちょっと残念です。

SONY DCR-VX2000との実写画質の比較画像を見る(日中編)

SONY DCR-VX2000との実写画質の比較画像を見る(夜景編)

SONY DSR−PD150との実写画質の比較画像を見る

MPEG4の画質を見る

ネットワークパックのMPEG4動画画像は、ビクターの説明では、少しでも画質の良いカメラで撮影した方が綺麗に情報が送れるとは言ってましたが、画像を見る限り別の家庭用ムービーとの差は感じませんでした。
(MPEG4の規格が大したことないので当然だと思いますが・・・) 

テストの感想


写真で見るよりも結構大きく感じるのは円筒形のデザインのためで、SONYのDCR-VX2000と比較するとあまりサイズの違いはありません。
ビクタームービー全般に言える事ですが、洗練されたデザインとは言いにくく、実用重視です。

オート・ホワイトバランスは、全体に青っぽく、マニュアルで使うのが必須です。
カメラモードがA・Bあり、撮影する状況に合わせて即座に切り替えができ、モード毎にホワイトバランスが3パターン記憶できるので、前もって設定しておけば便利に使えそうです。

今回時間に余裕がなく、マニュアル操作が色々出来るのに使いこなし切れず中途半端な設定で操作した事がその後分かり、気になる所も(少し露出が明るくなる傾向)操作ミスだと分かり不満が解決しました。

画像調節機能も充実しており、好みの画像にでき、オートでカメラ任せで撮影するよりマニュアルで使いこなすタイプのカメラだと思います。ソニーと比べ色が乗るのが特徴的でした。ズーム比がソニーの12倍に対し14倍と少しの差のようで以外に違いを感じました。

DCR-VX2000が発売された時も暗い所に強いカメラと感じましたが、GY-DV300は更に良くなっています。

色温度が高めのソニーに対し低めのGY-DV300は、ソニーの絵作りに慣れていると好き嫌いが出るかもしれません。逆に業務機を使っている方にはなじみやすそうです。

・貸し出し返却後にメーカーの展示会があり、使った感じや不満な点・分からない事をいろいろ質問しました。

Q)
プリセットのホワイトバランスが3200ケルビンに固定されているのは?

A)
ビデオライトに合わせてあるそうです。(業務機らしいところです)
オートホワイトバランスは自動追従しているそうで常に適正だそうです。
でもマニュアルで追い込んだら、さらに綺麗に撮れるようです。

Q)
プラスチックのレンズフードは割れやすいので、なぜソニーの様にラバー製にしなかったのか?

A)
ソニーのように、モデルを民生機と共通(DSR-PD150とDCR-VX2000)にして大量生産すると、とコストが合うが、GY-DV300は業務機なのに価格をDSR-PD150よりも5万円も安く設定しているなど、機能重視でデザインにコストがかけられなかったそうです。
(それを聞くとiデザイン以外よく出来ているので仕方ないかなと思いました。)

Q)
DSR-PD150とDCR-VX2000等と比べ録画スタンバイからの録画開始までが遅い?

A)
今後検討課題にしていただけるそうです。

Q)
ネットワークパックの問い合わせと需要はあるのか?

A)
学校関係のインターネット会議用途に好評で、問い合わせが多いそうです。

GY−DV300の内覧会の様子はこちら→www.mmjp.or.jp/ippinkan/test_reports/gy-dv500/NEWPAGE1.HTM

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