STEP3・さらなる微調整を行う

しかし、STEP[2]でレーザーセッターを使用すると[1]の調整で決めたスピーカーの位置や角度を変えてしまうため、[1]の調整が「完全に有効ではなくなって」しまいます。そこで、さらに完全な改善を望まれるなら面倒でも[2]の後に[1]をもう一度行い、その後にまた[2]を・・・というように、[1]と「2」の調整を繰り返しながら、小刻みにスピーカーの位置を変え[1]と[2]が両立する「最良の妥協点」を見いださなくてはなりません。この作業が非常に大変なのは、よくわかります。しかし、残念ながら今のところ、一気に[1]と[2]を両立させる方法は見つけられていません。ここは、面倒でも気合いを入れて頑張るしかありません。

 

STEP4・カイザーゲージを使って調整を発展させる

[3]までの調整を根気よく行った後、今一度、モノラル演奏のソフトを左右片Chずつ鳴らし比べてください。どうですか?左右のスピーカーの音質・音色の違いは、納得ゆくレベルに達していますか?もしまだ納得できないようなら、さらに追い込む方法をお教えしますが、ここまでの調整ですでに集中力を使い果たしているはずですから、ここから先の調整は「しばらく日を開けて、やる気十分になったとき」に行われることを強くお薦めします。そうしなければ「良くなったはずという強い思いこみ」によって「全ての調整を台無しにしてしまう」ことがあるのです。「思いこみ」は聴感に非常に強い作用を与えます。くれぐれも注意しなければいけません。

まず、今のスピーカーの位置を床にテープを貼るなどの方法で「必ず正確にマーキング」します。そして、そのマークの位置から一度に大きくスピーカーを動かさないように注意しながら、[1]と[2]が両立し、さらに左右のスピーカーで別々にモノラル演奏を聞いたときの音が「ほとんど同じ」に聞こえるように、スピーカーの位置を追い込むのです。

この時、スピーカーの移動に「カイザーゲージ」を併用すると面白い結果が得られるかも知れません。私はまだ実験していませんが、「マークの位置」からスピーカーを動かすときに「カイザーゲージの周期性」を使用して「波動の谷(音が重く感じられる位置)」と「波動の山(音が生き生きと感じられる位置)」を「見いだす」事ができれば、それ以後のスピーカー位置調整の「試行錯誤の時間」が一気に減少する可能性があります。また、「カイザーゲージを使う」ことでそれまでは発見できなかった「さらなるベストポジションを発見」できるかも知れません。調整の初期の段階から「カイザーゲージ」を利用しても良い結果が得られるかも知れません。ただし「数字だけを信じて聞くことを怠る」ことだけは絶対にやめて下さい。「絶対的な指標となる数値が存在しない」以上、「実際に音を聞いて確かめる」のが、原始的に感じられても最も理に適った方法なのです。