12:30〜14:00 ・ 第2回 ・ イベントの結果報告

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12:30〜14:00 ・ 第2回 ・ イベントの結果報告

ステレオ試聴

QUAD 989の試聴

使用ソフト:
スーパーフォークソング/矢野顕子
・バイオリンソロ/ヒラリーハン
・JAZZボーカル/ケイコ リー/SACD
・シェラザード/チェリビダッケ指揮など

試聴に使った989は、前日に届いたばかりの新品で一晩音を鳴らして簡単なエージングを行いましたが、まだ新品の固さが完全には取れていないような状態でした。
セッティングは前日に行い[レーザーセッター」による位置決めを行いましたが、QUADのような指向性の強いスピーカーに対してこそ「レーザーセッター」の効果は大きく、まだ精密なセッティングを行わずに鳴らしている3号館の989よりも遙かに圧迫感なく「音が大きく広がり」ました。
最初、試聴ソフトは比較的小編成の器楽曲やボーカルを使いましたが、完全に鳴りきった703を聞いた直後だけに「音の広がり」・「立体感」・「定位」に差が感じられず、えっ!これがQUAD...!?というような、とても情けない音でした。
しかし、どうも部屋の残響との兼ね合いがおかしいようなので、センターに置いていたサーロジックのLVパネルを移動し、クリプトンのAP10と置き換えるとどうでしょう!! とたんに、めちゃめちゃ良くなりました!!!
QUADの音が悪かったのは、スピーカー間を大きく離してセッティングせざるを得なかったため中央の音が希薄になり、それを補うために設置したLVパネルの位置が合わなかったのが原因でした。
LVパネルの前にAP10を設置、スピーカー中央部の音響を反射から吸音へと変えることで、音質が激変しました。

第2回目以降のイベントでは「アンケートの答を求めるセミナー形式」ではなく「それぞれの機器の音質をお楽しみ頂くことを目的」とした「本来の意味でのイベント」として行っています。
そのため、第2回目のアンケートは、機器の繋ぎ換えの時間を経ての「各々の製品の比較」となりますから、「客観」より「主観」が強く反映される結果となったように思います。そのため、「直前・直後の単純比較」が可能だった第1回目アンケート結果の「精度が高く」アンケートの答が「かなり信頼」できるのに対し、2回目のアンケートの答は「それよりもずっと相対的」であるとお考え頂ければ幸いです。
すべてのアンケートの「縦列は同一のお客様」となっています。
各列のお答を総合して頂くと「アンケートにお答え頂いたお客様の好み」が読み取れると思います。「機器の判断」には、お客様の好みが強く反映されていますから、そういう部分も含めて(差し引きして)アンケートのお答えをご参照頂ければ「より多くの情報」を読み取って頂けると思います。
お客様のアンケートの結果だけでは、各機器の評価や音質傾向がわかり辛いと思割れる箇所には、「清原」のコメントや注釈を多く掲載することで、それを補うようにしています。

使用ソフト

Universal UICY−1100
カーペンターズ / GOLD
7曲目:The Rainbow Connection

SONY SK 62793
Hilary Hahn / Plays Bach
1曲目:Partita No.3 Preludio

METEOR MCD−002
Sergiu Celibidache / SCHEHERAZADE
1曲目:The Ser and Sinbad's Ship

セッティングの注意点

最初、QUAD 989は B&W 703 と AP10(手前側)を除いた状態でデモを行いました。
989のような「音が拡散するタイプのスピーカー」なら、センター部分を反射にする方が「中央部分の音のエネルギー」が大きく、ステージ感が良く出るだろうと考えたからです。
しかし、このもくろみは正しくなかったようで、音の広がりが悪く「音場が非常に混濁」してしまいました。
結果、解像度・レンジ感・広がり感...あらゆる部分で703を大きく越えることはありませんでした。
音質が思ったより芳しくなかったので、LVパネルの前に再びAP10を配置すると、音質が激変!すごくよくなりました。
これは、一番最初に考えていたセッティングの所でも少し述べていますが「左右のスピーカーの音がスピーカーの中央部分でぶつかると音が濁ってしまう」ということが見事に再現したわけです。
989の中央部分の音をAP10で「吸収」することで、「左右スピーカーのセパレーション(空間でのチャンネルセパレーション)」が非常に大きくとれるようになり「ステレオイメージ(音の広がり)」が大きく改善されたのです。
余談になりますが、アンプ内部での信号の干渉を減らし「電気的なチャンネルセパレーション」をどれだけ向上させてもレーザーセッターやAP10のような吸音材を正しく使って「空間でのチャンネルセパレーション」を向上させなければ、「十分なステレオイメージ(音の広がり)は得られない」というのが、私の考えです。
ステレオの音質向上は、あくまでも「部屋の環境も含めたトータルの状態」を考えながら行うべきで、機器単独での「極限までの音質追究は無意味(コストパフォーマンスが悪い)」なのです。

QUAD 989 の音質についてお尋ねします。

音の細かさ 小計 割合
細かい                       1                         1 5%
やや細かい 1     1 1 1   1 1       1 1   1 1             1 11 58%
わからない     1               1       1     1       1     5 26%
少し粗い   1                                             1 5%
粗い             1                                   1 5%

音楽の楽しさ 小計 割合
楽しい       1               1   1                     3 16%
やや楽しい 1 1     1 1   1 1   1   1   1 1 1 1       1   1 14 74%
わからない                                                 0 0%
やや楽しくない     1       1                                   2 11%
楽しくない                                                 0 0%

音楽の楽しさ 小計 割合
楽しい       1               1   1                     3 16%
やや楽しい 1 1     1 1   1 1   1   1   1 1 1 1       1   1 14 74%
わからない                                                 0 0%
やや楽しくない     1       1                                   2 11%
楽しくない                                                 0 0%

お客様のコメント

細かく繊細ながら、第一回目で完全にセットアップされた703の方がワクワクした。好みに合わないのか?
いい音を聞いたことがないせいかも・・・。綺麗な音なんですが、SC7S1からTERAをプリに変えたら、グッと良くなった!バイオリンやクラシックは良い。さらにCDプレーヤーをSA12S1/KAIからCD1+DAC1に変えた途端、CD専用機の凄さを思い知りました。QUADが別物に変わったように感じ、鳥肌が立ちました。

AP10を移動し、ルームチューニングを整えたらコンデンサー型の力が十分発揮できたと思う。音が濁ると、とたんに「のっぺり」と聞こえてしまう。

思ったよりずっと低音が出て驚いた。空気感が良かった。

POPSには不向きだが、バイオリンは気持ちよく聞ける感じ。オーケストラの分離の良さが印象的。

音が少し平面的な気がする。しかし、スケールは大きい。

オーケストラはこれで聴きたいと思わされた。たいへN気持ちよかった。

音のスムースさは良かったと思います。

細かい音です。沢山の音が出ているのに、全く嫌な感じがしない。やさしくて好きな音です。

低域と最高域が弱く、中域のクリア感はかなりあるものの、ダイナミズムが感じられない。中世オリエントの感あり。

パネルの有無の差(AP10のあるなしの差)に驚いた。バイオリンは良かったが、スピーカーが良いのかドライブ(再生機器)がいいのかわからなかった。(今日初めて聞くスピーカーだったので、コンデンサー型はよく知らなかったので)オケが迫力ある音で鳴っているのに驚いた。

セッティングの難しいスピーカーであるが、やはりESLでないと出ない音がある。ESL63を使っているが、それよりパワーが入ることもわかった。

清原のコメント

703とセンター手前側のAP10を移動して、989を鳴らしたところ、「音は広がらない」・「音像は散漫」・「音場は混濁している」と、コンデンサースピーカーの欠点がもろに出てしまって、703よりより良い音に聞こえませんでした。

すぐに中央部分のLVパネルからの反射音が「音を濁らせている」ことに気付けたので、AP10を再びLVパネルの前に設置するとどうだろう! 問題点がほぼ全て嘘のように解消しました。

コンデンサースピーカーはセッティングが難しく「音場が平面的になる」のは、絶対に避けられない欠点だと思っていたのですが「レーザーセッター」と「AP10」の併用で、その問題がほとんど解消することが実感できたのです。

最初は、「カーペンターズ」・「バイオリンソロ」と比較的「QUAD」の苦手とするソフトを演奏したのですが、やはりそれらのソフトでは「989本来」の魅力は引き出せなかったようです。

お客様のリクエストで「シンフォニー」を演奏するとどうでしょう! 「音の広がり」・「細やかさ」は言うに及ばず、「ベースの低減の圧力感(シンフォニーで感じるあの低音の圧迫感です)」までもが再現されました。

まるで、シンフォニーを会場で聴いているかのような驚くべきパフォーマンスでした。セッティングさえきちんと追い込めば989は、価格を遙かに超え「989でなければ再現できない世界」を見せてくれることに納得しました。

今回試聴した989に較べると「3号館の989はまだ鳴っていないな〜。」と強く感じました。帰ったら、早速セッティングをやり直すつもりです。

また、再生機をSACD対応のSA12S1/KAI(¥358,000)からCD専用機のCD1/LTD+DAC1/LTD(¥600,000/セット)に変えてその差を聞いてみました。ほとんどのお客様は、SA12S1の音の良さに納得されていたはずですが、CDを変えた途端会場からため息が聞こえるように感じるほど「音楽の芸術性」や「透明度」に差が出ました。

私としては、どちらにも力を入れて作っています。SA12S1/KAIですら一体型CDプレーヤーとしては「ほぼ最上級」の音質を実現しています。しかし、それよりも遙かに高価な「CD専用機」が「CDの再生」で「それを上回ることができなければ、それを作る意味がない」のです。

仮にSA12S1/KAIを「旬の食材」だとすれば、CD1/LTD+DAC1/LTDは、「その時期、その場所でしか採れない最高の旬の食材」に当てはまるのだと思います。

 

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