インシュレーター

Swing Chip Audio Kit

商品名 サイズx個数 販売価格(税込)
Swing Chip Audio Kit

3種類、4個入り

\5,500
Swing Chip MINI 6×2mm、1個
\1,500
Swing Chip SMALL 7×2.5mm、1個
\1,500
Swing Chip Standard 9×3mm、1個
\1,500
Swing Chip Big 12×3mm、1個
\1,800
Swing Chip MAXI 20×3.5mm、1個
\2,000
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製品の概要

「Swing Chip」は、NC加工(コンピューター制御による削り出し)によってクライオ処理(※極低温処理)された無垢材から一つ一つ丹念に削り出されたボタン型チップです。このボタン形状は、チップ自体の響きとオーディオ機器との調和を実現するため、入念な試聴と実地テストの結果、求められた最適の形状です。表面には、チップ自体の共振周波数に特定のピークを作らず、機器が発生する振動周波数に敏感に反応させるための特殊なウェーブ加工がなされています。さらに、特殊な音響処理を施して素材の性能を上げ、癖のないストレートでパワフルな音質を実現しました。
「Swing Chip」には、対象物のサイズや重量に合わせて効果を調整するため、Mini 6x2o/Small 7x2.5o/Standard 9x3o/Big 12x3o/Maxi 20x3.5oの合計5種類のサイズがありますが、「Swing Chip Audio Kit」には、その中から標準サイズの9x3o2個に加え、ボリュームやコネクター周辺に使うための小型サイズSmall:7x2.5oと、重量級の機器や壁面などに使うための大型サイズBig:12x3o各1個の合計3種類4個が入っています。また、張り直しによる粘着力の低下を補うため、それぞれのスペアテープを各1枚付属しています。「Swing Chip」をオーディオ機器の指定箇所に貼附すると、対象物体の共鳴振動が適正化され機器の音質にパワーと立体感が与えられます。また、部屋の壁や天井などに張り付ければ、音場の濁りが効果的に除去されます。
※ 極低温処理:液体窒素を使用し、部材を−196℃まで冷却して原子レベルで物性を整えて、電気的・機械的な特性を向上させる技術。

Swing Chipの開発目的

「Swing Chip」の開発で特にこだわったのが、「制振チップそのものの響きの改善」です。楽器に制振チップを貼附すると楽器とチップが共振(共鳴)し、制振チップと楽器が一体となって響きます。そのためチップ自体にも、楽器のような美しい響きが求められます。説明書の最初に「Swing Chip」に採用した新技術をご紹介しましたが、それらはすべて「チップの響きの改善」が目的です。
様々な楽器や対象物での実地テストによって、まず最も響きの調和に優れる9x3oサイズのチップStandardが導かれました。しかし、重量の大きなウッドベースやバスドラムには、さらに効果の高いチップが必要となり、Standardよりも大型の12x3oサイズのBig、20x3.5oサイズのMaxiが生まれました。逆にフルートやピッコロのようなサイズの小さい楽器のために、Standardより小さいサイズの7x2.5oのsmallと6x2oサイズのMiniを作りました。この5種類のサイズを使い分けることで、対象物のサイズや重量に合わせて最適な効果が発揮できるようになりました。
「Swing Chip」をオーディオ用途に使用した場合、「従来の制振チップよりも違和感が少なく、効果が自然に得られる」・「チップのサイズを変えることで、効果を調整できる」というメリットがあります。
※ 「Swing Chip Audio Kit」には、MaxiとMiniは入っていませんが、それぞれのサイズは「Mini〜Standard \1,500/1個」、「Big \1,800/1個」、「Maxi \2,000/1個」でお求めいただけます。

使用方法

貼付け箇所に汚れ、油分、水分、などがあると、剥がれやすくなりますので、貼付け箇所を洗浄用クロスなどできれいに拭います。「Swing Chip」裏面の剥離紙を剥がし、オーディオ機器やその他の音響ポイントに貼付けます。張り付ける場所により効果が若干変化しますので、効果に疑問があれば「Swing Chip」の貼附場所を微調整してください。粘着シールの粘着力が弱くなり「Swing Chip」が張り付かなくなった場合には、粘着シールを付属のスペアの両面テープと取り替えてご使用ください。
※ 粘着力が弱くなったときに使うスペアの両面テープは、補修部品としてもご用意しておりますので、よろしければご利用下さいませ。

使用上の注意

  • 接着力が高いので、はがす際に接着面を傷めることがあります。特に塗装面や木部などは、貼付け前に接着面の状況を良く確認してからご使用ください。
  • はがす際は、カッターナイフなどを差し入れ、テープを切って下さい。残った粘着剤は指でこすり取るか、素材を傷めない事を確認した上で市販の「テープのノリ取りクリーナー」などで拭き取って下さい。
  • 金属面などには表面の水分で貼り付かない事がありますので、ドライヤーなどで軽く水分を飛ばしてから貼付けて下さい。

Swing Chipの使用方法

振動の節と腹への貼附による効果の使い分け

物体が振動する時は、全体が一度に均一に振動するのではなく、激しく振動する場所とほとんど振動しない場所が存在します。例えば、ギターやバイオリンの弦のような、細長い物体が振動する時は、全体が一度に前後に動くのではなく両端あるいは全体の長さが割り切れる位置は静止しており、その「静止しているポイント」を振動の基点として振幅を繰り返します(上図)。物体の中で、このようにほとんど振動しない基点となるポイントを「振動の節」と呼びます。「節」とは反対に、物体が最も大きな振幅を繰り返す場所を「振動の腹」と呼びます。板状の物体にも「節」と「腹」が存在します。爪や拳で弾いたとき「コツ」という締まった響きですぐに音が消える位置(響きにくい位置)が「節」で、逆に「ボン」という濁った響きが続く位置が「腹」です。ギターのチューニング用音叉などを物体に沿わせ、連続して滑らせるように移動すると、その響きの違いで「節」と「腹」を効率的に探せます。左図は、「節(赤矢印)」と「腹(青矢印)」を簡単に示したものです。
「振動の「節」にSwing Chipを張り付けると、Swing Chipの質量によって節が固定され、特定の共鳴周波数が強まって、ランダムな振動エネルギーが協和音成分に変換されやすくなります。その結果、響きの濁りが除去され、音質の明瞭度や音の広がりが改善されます。
振動の「腹」にSwing Chipを張り付けると、Swing Chipによる振動抑制効果が最大に発揮されます。スピーカーや壁などの「共振」を低減したいときには、Swing Chipをそれらの「腹」に張り付けると大きな効果が発揮されます。しかし、大量にSwing Chipを張り付けると「音の響き」が過剰に消され、音楽のエネルギーが減少する(音楽が躍動しなくなる)場合がありますので、制振過多による音質の低下にはご注意下さい。目安としては1〜2uにSwing Chipを1個貼附する程度で、十分な効果が発揮されます。

効果の調整によるサイズの使い分け

チップは最も安定した響きのバランスを持つ9x3oを中心に、それより大きいサイズでは高域振動抑制効果が大きくなって、低音が強調される方向に効果が発揮されます。小さいサイズでは高域振動抑制効果が小さくなり、濁りが取れて高域が伸びるイメージに変化します。
高域を抑えて低域を出したいときには、より大型の「Swing Chip」を使います。「Swing Chip」の使用で音の響きや広がりが減ったように感じられるときには、より小型の「Swing Chip」をお使い下さい。

対象物の質量によるサイズの使い分け

スイッチやボリュームつまみのような、小さな部品の振動を制御するには小さいサイズ。重量級アンプの厚みのある筐体や、部屋の壁や天井などには大きいサイズを使用するなど、張り付ける対象物の「質量」にあわせてサイズを使い分けると、最適な効果が得られます。

効果の高いポイントの見つけ方

オーディオ機器に「Swing Chip」を使用するときには、「機器が最も大きく振動するポイント」や「音質が振動によって最も大きな影響を受けるポイント」を探して貼附します。「Swing Chip」を張り付けるだけで機器の音質が大きく変わるのは、オーディオ製品筐体の振動が音質に甚大な影響を与えているからです。

振動の大きい場所へのSwing Chipの使い方

オーディオルームの中で「最も大きく振動するポイント」は、スピーカーのキャビネットや部屋の壁や天井です。この部分に「Swing Chip」を使用すると非常に大きな効果が発揮されます。
大型スピーカーのキャビネットや天井・壁・床・オーディオラックなど、大型で重量のある対象物に「Swing Chip」を使用する場合にはBig 12x3oが適しています。効果が大きすぎると感じられるときは、振動が過剰に抑制されています。「Swing Chip」のサイズを小さくするか、貼附する数を減らして調整して下さい。

次に大きく振動するのは「機器の筐体」です。オーディオ機器の天板や底板などには、通常Standard 9x3oを使用します(左図)が、大型機器へはBigをお試し下さい。天板や底板を指や拳で叩いて「響きの濁った場所=振動の腹」を見つけて「Swing Chip」を張り付けて下さい。音質に疑問を感じたら、「Swing Chip」のサイズを変えて調整して下さい。
筐体の側面や前面パネルに「Swing Chip」を使用する場合には、Standard 9x3o、もしくはSmall 7x2.5oを使います。BigやMaxiを使用すると、高音が抑制され低音が強調されることがあります。

振動に大きく影響されるポイントへのSwing Chipの使い方

オーディオ機器には「振動が音質に影響しやすいポイント」がいくつか存在します。「音声信号が通過する接点」が注目すべきポイントですが、それは接点が振動すると通過する音声信号に変調が加わり、音質が大きく変化するからです。これらの箇所の振動を抑制すると、音の濁りが効果的に除去され、音が澄み切ってハッキリとします。代表的なポイントを順に羅列すると「ボリューム」、「スイッチ」、「電源や信号ケーブルのターミナル部分」が挙げられます。

「ボリュームつまみ」や「スイッチ」には、通常Small 7x2.5oサイズを使用します。これよりも大型のサイズを使用すると音の響きが損なわれることがあります。ご注意下さい。←AIRBOW TERAのボリューム部へのSmallの使用は大きな効果がありました。
「ターミナル部分」にも、通常はSmall 7x2.5oサイズを使用しますが、パネルの肉厚が厚い場合やパネルの面積が広い場合には、それよりも大きいサイズをお使い下さい。DVDプレーヤーに使用した場合には、画質向上効果も期待できます。
※ ボリュームの回転だけを検出する電子ボリュームのつまみ(デジタルインジケーターが採用されている製品のボリューム)や、電源をリモートコントロールするためのスイッチに使用した場合、まれに効果が得られないことがありますのでご注意下さい。

AIRBOW CC4001/Specialへの使用例

効果的な使用法を探るためAIRBOW CC4001/Specialの「前面パネル」で実験を行いました。

前面パネルへの「Swing Chip」の使用では、「振動の腹」に相当する中央下部への貼附が効果的でした。サイズはStandardが最適でこれよりも小さくすると効果が薄れ、大きくすると音の広がりが減少しました。
スイッチ部への使用は「Small」が最適でした。サイズを大きくすると、前面パネルでの実験と同じように音の広がりが減少し、高域が減衰して音質が必要以上に重くなってしまいました。
この実験によりCC4001/Specialには、前面パネル中央下付近にStandard×1個、スイッチにSmall×1個で十分な効果が得られることが分かりました。天板やリアパネルなどへの追加はお試し下さい。



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